東京総研及び元森公認会計士・税理士事務所の掲載記事情報

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■当社が、リクルート発行「強いベンチャーをつくる本(アントレ特別編集)」で紹介されました。
     2000年10月19日 発行     記事の内容はこちら

http://www.venture.ne.jp


未公開株式の
格づけサービス


  企業の格づけというと、米国のムーディーズや日本のR&I (日本格付投資情報センター)などが有名だが、これらは上場企業が対象で、 各企薬が発行する債券の元利金支払いの確実性、つまり債券投資の安全性を見るものだ。一方、東京総研は、未公開株式を対象にした格づけサービスを行っている。では、未公開株式の格づけの場合は何を見て判断するのだろうか。
「未公開企業の成長性ですね。株式上昇の見込みや、公開の可能性などを探り、株式投資の安全性に加えて収益性も含めて評価するのです。従来の格づけ方法は、財務データをも.とに評価していくのですが、未公開のベンチャーでは、 まだ財務データがそろわない企業もあるわけで、データだけでは判断できないため、経営幹部へのヒアリングや視察なども行って、総合的に評価するわけです」
  とは、東京総研(株)代表取締役社長・元森俊雄氏。
  約40ほどある評価項目は、収益性やキャッシュフロー、市場成長性といった定量的項目と、経営者の資質や事業コンセプト、マネジメントリスクなどの定性的項目に分かれてお'り、A+~Dの10段階でランキングされる。
「二一ズとしては、ベンチャー企業が未公開市場で資金調達を図る際のプレゼンに利用されるケースや、エンジェルや機関投資家が、投資先候補の企業の評価を知りたいときなどですね。ベンチャー企業の自己評価にも最適です」


定量的項目 定性的項目
安全性スコア
・流動比率
・固定比率
・自己資本比率
・経常収支比率

債務償還能力スコア
・借入金依存度
・インタレストカバレッジレシオ
・債務償還年数

収益性スコア
・ROA(仕様総資本営業利益率)
・ROE(自己資本純利益率)
・売上高経常利益率
・売上高キャッシュフロー比率

成長性スコア
・売上高成長率
・純資産成長率
・総資産成長率

効率性スコア
・使用総資本回転率(回)
・売上債権回転日数
・一人当り営業利益

企業規模スコア
・売上高
・純利益額
・純資産
ヒト
・経営者の資質
・幹部の資質
・経営企画力
・販売力
・事務管理力
・労使関係の安定性

モノ
・プロダクト(製品・サービス)の品質
・生産能力
・原料調達の安定性
・技術力

カネ
・株主構成
・株主などのバックアップ
・資金調達力

事業素質
・事業分野新規性
・事業のトレンド性
・公的支援獲得可能性
・競合障壁の構築可能性
・成長性
・独占性

リスク
・事業リスク
・マネジメントリスク
・設備投資リスク
・ファイナンスリスク
・資源確保リスク

個別要因
・審査チームが当該企業の属性を考慮して、任意に適切な項目を選択